共働き8割が習い事に投資|SE父の選び方

スマートキッズラボのアイキャッチ画像:共働き家庭のスキルアップ習い事の選び方を解説するブログ記事 教育

共働き家庭で「子どもの習い事、何を選ぼう」と迷っている方は多い。LUXGOが2026年5月に公表した調査では、共働き世帯の保護者の8割が「子どもの将来の進路や仕事に役立つスキルが身につく習い事に投資したい」と回答した。注目度が突出して高いのがプログラミング教育だ。SE歴20年・2歳の息子を持つ筆者の視点で、調査が示す現状と、失敗しない選び方を整理する。

共働き世帯の8割が「子どものスキルアップに投資したい」と回答

最新調査が示す共働き家庭の教育投資意欲

LUXGO(ルクスゴー)が運営するKidsプログラミングラボ秋葉原教室の調査リリースによると、2026年4月15日・16日に小学生〜高校生の子どもを持つ共働き世帯440名を対象に実施した「子どもの習い事における取捨選択基準に関する調査」で、保護者の約8割が「子どもの将来の進路や仕事に役立つスキルが身につく習い事に投資したい」と回答した。

調査結果からは、共働き家庭が「ただ通わせる習い事」ではなく「将来につながる投資」として習い事を捉え直している姿勢が浮かぶ。子どもの通っている習い事の数は「1個」または「2個」と回答した保護者が55%を超える一方、過去1年間で減らした家庭は「子ども自身が興味関心を失った」「学業や他の活動が忙しくなった」を理由に挙げた。数より質を選ぶ流れだ。

なぜ今「スキルアップ系習い事」に注目が集まるのか

背景には3つの変化がある。1つ目は、2020年度の小学校プログラミング教育必修化に続き、2025年度の大学入学共通テストで「情報Ⅰ」が試験科目に追加された制度変更だ。文部科学省は小学校プログラミング教育の手引(第三版)で、小・中・高を通したプログラミング教育の体系を示している。

2つ目は、生成AIの急速な普及。3つ目は、共働き世帯比率の上昇。厚生労働省の共働き等世帯数の年次推移が示すように、夫婦のいる世帯の約7割が共働きとなり、教育費に回せる可処分所得が増えた一方で、時間制約が強くなった。「お金は出せる、でも時間がない」共働き家庭が「効率よく将来につながる」習い事を求めている。

プログラミング教育への関心が突出している理由

LUXGOは前年(2025年11月)にも「小中高生の保護者の8割以上が、子どもにプログラミングを学ぶことを『重要』と考えている」という調査結果を発表している。今回の調査でプログラミング教室を運営するLUXGOがあえて「習い事への投資意欲」を切り口にした背景には、プログラミングが「将来役立つスキル」の代表格として認識されつつある現実がある。

筆者はSEとして20年働いてきたが、プログラミングは特殊技能ではなくなった。エンジニア以外の職種でも、Excel関数の延長として簡単なスクリプトを書く場面は確実に増えている。「プログラミング的思考」の解説は別記事で詳しく書いたので、プログラミング的思考の構成5要素を踏まえてから読み進めると理解が深まる。

共働き家庭が習い事に求める3つの条件

送迎負担を減らせるオンライン・近隣型のニーズ

共働き家庭にとって、習い事選びで最大の壁は送迎だ。マイナビの令和の共働き子育て層の教育観調査では、習い事を決める際のキーワードで最も多かった回答は「家から近い・通いやすい」で65.4%だった。CHANTO WEBの調査では、習い事の送迎に悩んだことがあると回答した保護者は81.4%にのぼる。

筆者の息子はまだ2歳10ヶ月で、現状はスイミングだけ。送迎は親が毎週付き添う前提でなんとか回っている。これが小学校に入って習い事が複数になり、平日夕方の時間帯に集中したら、共働きでは間違いなく回らない。送迎不要のオンライン型、または学童・保育園内で完結する提携型のニーズが高まるのは必然だと感じる。

将来役立つ実用スキルを身につけられること

「投資」という言葉が示すとおり、共働き家庭は「やらせて楽しい」だけでなく「将来のリターン」を意識している。LUXGO調査の8割という数字は、保護者の意識が「情操教育」から「キャリア準備」に傾いている兆候だ。

ただし「将来役立つ」を狭く解釈すると失敗する。プログラミングを「コードを書く技術」と捉えると、AIが生成できるようになった今、技術そのものの価値は相対的に下がっている。一方で、問題を分解し、順序立てて解決する「プログラミング的思考」は、AIを使いこなす側に立つために必須の土台になる。

費用対効果と継続のしやすさ

過去1年に習い事を減らした家庭の理由として「子ども自身が興味関心を失った」が挙がっているように、月謝が高くても続かなければ投資にならない。子ども向けプログラミングスクールの月謝は、オンライン完結型で月3,980円から、マンツーマン本格派になると月3万円超まで幅がある。

「費用対効果」を判断する軸は3つ。①子どもが自発的に続けたがるか、②親が成果を実感できるか(プレゼン発表・作品共有など)、③無料体験で講師との相性を確認できるか。月謝の絶対額より、この3つで判断したほうが失敗が少ない。

今選ばれているスキルアップ系習い事ランキング

LUXGO調査では「将来役立つスキルが身につく習い事」の具体的なランキングが明示されたわけではない。ここでは、共働き家庭の選択肢として注目度が高い3つのカテゴリを、SE視点で整理する。

1位:プログラミング・AI活用スクール

小学校必修化と大学入試「情報Ⅰ」の影響で、共働き家庭の関心が最も高いカテゴリ。スクールタイプは大きく3種類ある。

タイプ代表的なスクール月謝目安(2026年5月時点)受講スタイル
通学・全国展開型キュレオ、ヒューマンアカデミー月1万円前後教室(提携塾)
マンツーマン本格派LITALICOワンダー月2.2〜3万円教室+オンライン
オンライン完結デジタネ、アンズテック月3,980円〜1.1万円完全オンライン

※ 月謝は2026年5月時点の各スクール公式情報に基づく目安。受講回数・コース・キャンペーンにより変動する。

筆者は息子にViscuit(ビスケット)を触らせたことがある。ビジュアルプログラミングは触っている感覚はあったが、2歳10ヶ月にはまだ「動かしている」自覚までは届かなかった印象だ。5〜8歳の入口期、9〜12歳の本格期で、向いている教材は明らかに変わる。

通学型で最大手のQUREOプログラミング教室の無料体験案内は全国3,200教室以上から自宅近隣を探せる。オンライン完結で月謝を抑えたいなら、月3,980円から始められるデジタネのオンラインプログラミングも検討候補に入る。教材選びの全体像は算数・数学が好きになる!子供向けコーディング教材・始め方完全ガイドで詳しく整理している。

2位:英語・英会話(オンライン中心)

英語はオンラインスクールの選択肢が最も成熟しているカテゴリ。1回25分・月8回で3,000〜6,000円程度のオンライン英会話が共働き家庭の定番になっている。送迎不要かつ朝・夜の時間帯に柔軟に組める。

ただし「英語+プログラミング」の組み合わせスクール(D-SCHOOLオンライン等)も増えており、コンテンツとしての境界が曖昧になってきた。共働き家庭にとっては「1つの習い事で2つのスキル」が時間効率の面で選ばれやすい。

3位:そろばん・思考力系教室

そろばん、公文、学研などの伝統的な思考力系も底堅い。月謝が比較的安く(月7,000〜9,000円程度)、教室数も多いため通学のハードルが低い。

プログラミングと一見対極だが、「順序立てて考える」「繰り返しの中でミスに気づく」訓練という意味で、プログラミング的思考の土台と重なる部分が多い。低学年で思考の土台を作り、中学年からプログラミングに移行するという二段構えも合理的だ。

ムラサキ
ムラサキ

SE視点で言えば、どれが「正解」というより、子どもが食いつくかが全て。3つのカテゴリを順番に無料体験してみて、子どもが家でも触りたがるものを選ぶのが一番確実です。

プログラミング教育が共働き世帯に支持される理由

オンライン完結で送迎不要のスクールが増加

オンラインスクールの本数とクオリティは、ここ3年で大きく変わった。2020年の必修化以降、LITALICOワンダー、デジタネ、QUREOなどの大手がオンラインコースを充実させ、講師は現役エンジニアという質も担保されている。

筆者が業務でオンライン会議を毎日こなしている感覚で言えば、子ども向けのオンライン授業は「親の介入なしで成立するか」が分かれ目だ。低学年は親の同席が必要、高学年は完全独立、というのが現実的な線引きになる。

AI時代に必須のスキルとして注目される

生成AIが普及した今、「プログラミングはAIに任せればいい」という声もある。これは半分正しく、半分間違っている。コードを書くことはAIがやってくれるが、「何を作るか」「なぜそれが必要か」「AIの出力をどう検証するか」は人間の仕事として残る。

筆者は仕事でClaude CodeやChatGPTを毎日使っているが、AIに的確な指示を出せるかどうかで生産性が10倍違う。「AIに指示を出す能力」の土台は、プログラミング的思考そのものだ。AIに使われる側か、AIを使いこなす側か。この分岐点は確実に学校教育の前段で決まる。AI時代に必要な力を別記事のAI時代に食いっぱぐれない子を育てる5つの力と3つの不要で詳しく整理した。

学校の必修化との相乗効果で家庭の関心が高まる

2025年度に大学入学共通テスト「情報Ⅰ」が始まったことで、保護者の意識は一段変わった。小学校では「触れる」、中学校では「使う」、高校では「設計する」、そして大学入試で「評価される」。一貫した体系ができたことで、「家庭でも何かしないと」という焦りが共働き家庭で強まっている。

ただし焦って高額スクールに飛び込む必要はない。小学校での学習内容を踏まえた家庭の補完のあり方は、小学校プログラミング必修化は何してる?SE親が徹底解説で具体例を整理している。

失敗しないスキルアップ習い事の選び方

子どもの興味と適性を見極めるチェックポイント

「向いてない」と判断する前に確認すべきポイントがある。プログラミングが向いていないのではなく、入口の教材が合っていないだけというケースが多い。

• 物の仕組み(時計の中、車のエンジン)を聞きたがるか
• 「なんで?」を1日に何度も口にするか
• 同じ遊びを違うやり方で試そうとするか
• うまくいかなかったときに「もう1回」と言えるか

これらは「論理的思考」「効率への感覚」「試行錯誤を楽しめる力」の入口サインだ。判断基準と日常での見つけ方は、子どものプログラミング向いてない?SE歴20年の処方箋で詳しく書いた。

無料体験・トライアルの活用方法

主要スクールはほぼ全て無料体験を実施している。共働き家庭が押さえるべき確認ポイントは3つに絞れる。

無料体験で確認すべき3ステップ
  • STEP1
    子どもの反応を見る

    楽しそうか、退屈そうか、講師に質問できるか。最初の20分で大体わかる。

  • STEP2
    講師との相性を見る

    講師が子どもの「わからない」を待てるタイプか、答えを先に言ってしまうタイプか。

  • STEP3
    受講スタイルが家庭に合うか

    時間帯、曜日、振替の柔軟性、親の同席要否を体験時に必ず確認する。

複数校を比較すると、子どもが「どこが楽しかった」と自分で言える。親が決めるより、子どもに選ばせたほうが継続率は明らかに高い。マンツーマン重視で1人ひとりに合わせたいならLITALICOワンダーの無料体験、教室通学のしやすさ重視なら前述のQUREO、コスト重視ならデジタネ──の3校を並行で体験するのが、共働き家庭の現実解だ。

家庭で続けやすい受講スタイルを選ぶコツ

共働き家庭の受講スタイルは、以下の3パターンに集約される。

graph LR
  A["共働きの受講スタイル"] --> B["完全オンライン"]
  A --> C["学童・塾内併設"]
  A --> D["週末通学"]
  B --> B1["送迎不要・夜時間活用"]
  C --> C1["送迎統合・低学年向き"]
  D --> D1["集中度高・親同伴可"]

筆者の家庭で見えているリアルとして、息子が小学校に入った後の習い事を考えると、平日夕方の通学型は厳しい。週末通学+平日オンラインの組み合わせが現実的な落としどころになりそうだ。

まとめ:共働き家庭の「投資」を成果につなげるために

親の関わり方が成果を左右する

LUXGO調査の8割が示すのは「投資したい意欲」であって、「投資すれば成果が出る」という保証ではない。プログラミングを習わせれば自動的にプログラミング的思考が育つわけではなく、家庭での親の関わり方が成果を分ける。

具体的には、子どもが作った作品を「どう作ったの?」と聞き、「次は何を作りたい?」と引き出すこと。SEの立場で言えば、エンジニアの成長を決めるのは技術書ではなく、コードレビューで先輩が「なぜそう書いた?」と問い続ける環境だ。家庭での親の問いかけは、それに近い役割を果たす。

まずは小さく始めて子どもの反応を見る

筆者の今の結論は、未就学のうちは「焦らず、安く、短く」で十分。Viscuit、ScratchJr、スマイルゼミの無料体験 など、月数千円以下で始められる選択肢から触らせる。子どもが「もっとやりたい」と自分で言うようになったら、本格的なスクールの無料体験を回す。

LUXGO調査の「8割」は、共働き家庭全体の意欲を表す数字であって、自分の家庭の正解を示すものではない。我が家に合う選び方は、子どもの反応と家庭の時間制約から自分で組み立てるしかない。

• 共働き世帯の8割が「将来役立つスキルに投資したい」(LUXGO調査、440名)
• プログラミング教育への関心が突出している背景は、必修化+大学入試「情報Ⅰ」+生成AI普及の3点セット
• 失敗しない選び方の軸は「子どもの食いつき」「無料体験での講師相性」「家庭の時間制約への適合」の3つ

よくある質問

Q
共働き家庭でプログラミングの習い事を始めるなら、何歳が適切ですか?
A

スクール側の対象年齢は小学校1年生(6歳)からが多いですが、家庭でビジュアルプログラミング(Viscuit、ScratchJr)に触れさせるのは4〜5歳でも可能です。本格的なスクール通学は、子どもがマウス操作やキーボード入力に慣れる小学2〜3年生からが現実的に続きやすい年齢帯です。

Q
共働きで送迎が難しい場合、オンラインスクールでも効果はありますか?
A

あります。低学年は親の同席が必要ですが、高学年になれば完全独立で受講できます。マイナビ調査では「家から近い・通いやすい」が選定理由の65.4%を占めるほど通学負担が課題なので、送迎不要のオンラインは共働き家庭の合理的な選択肢です。ただし子どもが集中できる学習スペースの確保が前提になります。

Q
月謝が高いスクールほど成果が出やすいですか?
A

月謝と成果は必ずしも比例しません。LITALICOワンダーのような月3万円前後の本格マンツーマン型は内容も濃いですが、月3,980円のデジタネで作品を作り続けて伸びる子もいます。子どもの自発性、講師との相性、家庭での親の関わり方の3点が成果を左右します。

Q
プログラミング以外で「将来役立つ」習い事はありますか?
A

英語、そろばん、思考力系教室(公文・学研)も底堅い選択肢です。特に英語+プログラミングの複合スクールは、共働き家庭にとって時間効率の面で人気が高まっています。1つに絞らず、子どもの興味と家庭の時間制約から複数を比較するのが推奨です。詳しい教材比較は算数・数学が好きになる!子供向けコーディング教材・始め方完全ガイドを参照してください。

Q
AIが普及した今、プログラミングを学ぶ意味はありますか?
A

あります。コードを書く作業はAIが代替できますが、「何を作るか」「AIの出力が正しいか」を判断する力は人間の仕事として残ります。むしろAI時代こそ、問題を分解して考える「プログラミング的思考」の重要性が増しています。AI時代に必要な力の全体像はAI時代に食いっぱぐれない子を育てる5つの力と3つの不要で詳しく解説しています。

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